農業で人道支援と国交の掛け橋を

2013年6月5日 記 : ITCクラブ専門指導員 鈴木 朗

私が幸福だと感じる時は家族と一緒に食事をしている時です。その大切な一時が明日への活力の源になると思います。所変わって、アフリカの食糧事情は大変厳しい状況です。十分食べる事ができない子供たちの映像をニュースで見ていると本当に心苦しくなります。人口が多いため、一時的な食糧提供だけではなく永続的に効果が見込める支援が必要です。

日本は海外支援を積極的に行っている国です。インフラ整備を含んだ「物」と「資本」の支援は基本ですが、支援の方法にも違いはあります。その違いは「人」です。労働力の提供と技術指導による現地の人材育成とを比較すると、結果は大きく異なります。

労働力の提供は雇用を生まず、現地の人のためにはなりません。見方を変えれば支援国の雇用対策になるだけです。技術力と人材育成の支援は現地の雇用を生み、支援が終了しても自分たちの足で歩いて行く事ができます。日本は後者です。日本が海外から歓迎される大きな理由は人材育成を行ってくれるからです。

日本人の指導によりお米が主食になった地域もあります。土おこし、種もみの作り方、植え方、風土に合った改良米も研究されました。「子供たちがおなか一杯食べて学校にも行けるようになった」という話を聞くと心が温かくなります。

農業に携わることは汗を流し作物を育てることだけではないと思いました。日本の良質の作物を研究、改良をして、恵まれない土地に芽吹かすことができる。農業には人を幸せにする力がありますが、遠い異国との掛け橋にもなる素晴らしさを改めて感じました。

参考資料

コメはアフリカを救えるか
http://www.jica.go.jp/topics/news/2012/20130315_01.html

めざせ、アフリカの主食
http://www.jica.go.jp/aboutoda/ikegami/04/p4.html

アフリカの課題と日本
http://www2.jiia.or.jp/kokusaimondai_archive/2010/2013-05_001.pdf

以上